定年後に仕事も辞めて老後を過ごした場合、年金だけで生活をすることになります。そんな老後の生活費のお金はいくらぐらいかかるのか、定年前からシュミレーションして知っておくと、老後の生活のための備えになります。
まず、自分がどれぐらいの年金を受給できるのかを把握します。年金には厚生年金と国民年金があります。国民年金は基礎年金といって、国民全員が加入していますが、厚生年金は会社員や公務員の人が加入している年金です。厚生年金は給与から支払う際に国民年金分も支払うため、受給の際は国民年金と厚生年金の両方を受け取ることができます。厚生労働省のデータでは老後に、国民年金のみの人は月額5万6千円、厚生年金の人は月額14万6千円を受け取れます。国民年金のみの受給者は厚生年金の受給者より少ないので、私的年金などを利用して受給年金額を増やして老後に備えると良いです。
水道光熱費や食費など、必要最低限の生活費を考えると、貯蓄や資産は病気や介護、感婚葬祭などのライフイベントのためにとっておき、年金だけで基本的な生活ができるように工夫する必要があります。本当に年金だけで生活しなければいなくなる時のために、定年後でも働けるうちは働いて、繰り下げ受給などで受け取れる年金を増やすという方法もあります。定年になった時の貯蓄や生活費よりも、もっと先の老後の生活に目を向けた年金生活対策に備えることが、安心して年金生活を送るコツといえます。