定年後にやってはいけないこと

定年後の生活を有意義に過ごすために、やってはいけないことがいくつかあります。1つ目は、完全にリタイアしてしまうことです。現在は定年後の再雇用も当たり前の時代になっているため、希望すれば定年後でも働き続けることができるようになっています。もちろん現役の時代位のようにバリバリと仕事をする必要はありません。しかし、週に数日間働くだけでも収入は安定しますし、さらに運動不足解消にもなります。しっかり頭を働かすこともできるので、認知症などの防止にも有効です。家庭以外のコミュニティをつくるきっかけにもなりますので、定年後に完全にリタイアしてしまうのは避けた方がよいでしょう。

2つ目は、貯金ばかりにこだわることです。贅沢をしすぎない節制した生活はとても素晴らしいものです。しかし、人生100年時代というワードに踊らされて、過度に節約をしすぎていませんか。節約は大切ですが、時には贅沢を楽しまないと、人生が退屈になってしまいます。しっかり節制できている方であれば、たまの贅沢は潤いをもたらしてくれるので、きちんとお金を使う機会も設けましょう。

3つ目は、配偶者に過度な期待をすることです。定年後のトラブルでありがちなのが配偶者との関係構築の失敗です。お互い暇な時間が増えると、些細なことで喧嘩してしまったりすることもあるでしょう。こうした喧嘩の原因の多くは、配偶者への過度な期待がほとんどです。相手は他人であり、自分の思い通りには動かないということを肝に銘じておくと、こうしたトラブルを避けることができるでしょう。